| 太陽光発電システム計画 STEP1 / STEP2 / STEP3 (2026/09/12) |
フィリピン、ミンダナオ島では1ヶ月1度程度停電があります。短い停電では10分程度、送配電線のメンテナンスだと6時間から13時間に及ぶ計画停電が有ります。
またミンダナオの現地市場の電力価格は、8月に電力供給が緊張しているため、1キロワット(kWh)あたり約20ペソ(53円)に上昇しました。
我が家の電気代は今まで1ヶ月7500ペソ(19,800円)から8500ペソ(22,500円)程度でしたがさらに上昇しそうです。
そこで再び太陽光発電について検討調査してみました。 |
目的
現在の主目的は、1.5HPインバーターエアコン1台、扇風機5台、LED照明8か所、無線機1台を太陽光発電と蓄電池で運用することです。
STEP2では、1.5HPインバーターエアコン2台、扇風機5台、LED照明8か所、冷蔵庫、無線機2台へ拡張します。無線機2台は設置しますが、同時送信は想定しません。
STEP3では、さらに井戸ポンプ、電子レンジ、液晶TV、ノートパソコン最大4台まで含め、家庭の主要電気製品を太陽光発電・蓄電池システムの対象とします。
STEP1・STEP2は6.5kW / 48Vハイブリッドインバーターを中心に段階的に拡張し、STEP3では負荷と始動電流の余裕を確保するため、10kW / 48V級ハイブリッドインバーターへの変更を計画します。
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実際の家庭負荷(銘板確認)
| 機器 | 銘板 / 型番 | 定格・想定電力 | 設計上の扱い |
| 井戸ポンプ | Pedrollo JSWm 2CX / 1HP | P1 1050W、220V、5A | 運転約1.05kW。モーター始動時の突入を考慮 |
| 冷蔵庫 | SHARP SJ-FLG16AVP-BK | 定格180W、霜取り220W、230V 1.5A | 通常180W。コンプレッサー始動余裕を確保 |
| 電子レンジ | Samsung MS23T5018AP | 入力1200W、出力750W | 使用中は約1.2kW |
| 液晶TV | Samsung UA48J5100AR | 113W | 最大約0.11kW |
| MIDEA インバーターエアコン | FP-53ASTO15KEVI-F4 | 銘板未確認 | 1.5HP級として約0.8~1.3kWを計画値に使用 |
| Panasonic インバーターエアコン | 1.5HP | 銘板未確認 | 約0.8~1.3kWを計画値に使用 |
| 扇風機 | 5台 | 約45~60W / 台を仮定 | 5台合計 約225~300W |
| ノートパソコン | 4台 | 約50~70W / 台を仮定 | 通常2台:約100~140W、最大4台:約200~280W |
| LED照明 | 8台 | 約10~12W / 灯を仮定 | 合計約80~100W |
| 無線機 | 1~2台 | 送信時のAC入力 約250~350W / 台を想定 | 2台同時送信は想定しない |
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推奨インバーター
実機銘板に基づく仕様の確定(2026/09/15追記)
今回提供された実機の銘板写真を一次情報として、STEP1・STEP2で使用するECG-HVM6.5K-48V(6.5kW / 48V)の設計基準を以下の通りとします。
| 区分 | 項目 | 銘板値 |
| PV入力・充電 | 最大PV開放電圧(Voc) | 500V DC |
| MPPT入力電圧範囲 | 60~450V DC |
| 最大PV入力電流 | 27A |
| 最大PV入力電力 | 9,000W |
| 最大PV充電電流 | 120A |
| AC出力 | 電圧・定格容量・電流 | 230V、6500VA / 6500W、28.3A |
| AC入力・充電 | 最大バイパス電流 | 40A |
| 最大AC充電電流 | 120A |
| バッテリー | 公称電圧・電圧範囲 | 48V、40~60V |
以前の回答にあった「最大Voc 120V」および「MPPT 120~500V」は誤りとして訂正します。今後の本モデルの計算にはMPPT 60~450V、最大Voc 500Vを使用します。
STEP1~3の設計への反映
この仕様では、パネルを直列接続して動作電圧を200~400V程度にする高電圧MPPT構成を検討できます。ただし、MPPTの動作範囲と最大開放電圧は別の制約です。最低温度時のパネルVoc、温度係数、製品公差を考慮し、ストリングのVocが500Vを超えないよう余裕を持って直列枚数を決めます。運転時のVmpも、温度変化を含め60~450Vの範囲内に収める必要があります。
本ページのSTEP1(4S)・STEP2(4S2P)は、記載のパネル値ではVmp約171.8VでMPPT範囲内です。ただし、STEP2の2並列時はImp約25.64Aに対しIsc約27.48Aとなるため、許容PV短絡電流をメーカーに確認するまで接続構成は確定しません。最大PV入力電力9,000Wだけで接続可否を判断せず、電圧・電流の制限も満たす必要があります。
PV充電120AとAC充電120Aは、PV入力電流27AやACバイパス電流40Aとは区別して扱います。両充電電流を単純に加えて240Aで充電可能とは判断せず、併用時の合計充電上限とバッテリー・BMSの許容充電電流を確認して設定します。STEP3の10kW級インバーターには本モデルの銘板値を流用せず、採用機種の仕様で再計算します。
STEP1 / STEP2:6.5kW / 48V ハイブリッドインバーター
・230V Pure Sine Wave(正弦波)出力
・MPPT範囲:60~450V DC
・最大PV開放電圧(Voc):500V DC
・最大PV入力電流:27A
・最大PV入力電力:9,000W(ただし電圧・電流制限の範囲内で設計)
・48V系LiFePO₄バッテリー対応
STEP3:10kW / 48V級 Pure Sine Wave ハイブリッドインバーター
STEP3では井戸ポンプや冷蔵庫などのモーター始動、電子レンジ、エアコン2台などを考慮し、複数MPPT入力を持つ10kW級への変更を推奨します。
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STEP 1:エアコン1台 + 扇風機5台 + 照明 + 無線機1台
太陽光パネル:550W級 × 4枚 = 約2.2kWp
バッテリー:51.2V 100Ah LiFePO₄ × 1台 = 約5.12kWh
インバーター:6.5kW / 48V × 1
対象負荷:1.5HPインバーターエアコン1台、扇風機5台、LED照明8か所、無線機1台
扇風機5台を合計約225~300Wとして加えると、エアコン平均800W、LED照明80W、無線機送信時250~350Wという条件では、通常運転中は概ね1.2~1.3kW前後、無線送信時は約1.4~1.5kW程度が目安です。
5.12kWhのバッテリーは理論上この負荷を数時間運転できますが、インバーター損失、バッテリー保護、エアコン負荷変動を考えると実用時間は短くなります。
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STEP 2:エアコン2台 + 扇風機5台 + 照明 + 冷蔵庫 + 無線機2台
太陽光パネル:550W級 × 8枚 = 約4.4kWp
バッテリー:51.2V 100Ah LiFePO₄ × 2台並列 = 51.2V 200Ah / 約10.24kWh
インバーター:STEP1の6.5kW / 48Vを継続使用
対象負荷:1.5HPインバーターエアコン2台、扇風機5台、LED照明8か所、冷蔵庫、無線機2台
無線機:2台同時送信はしない
概算同時負荷は扇風機5台を含めておおむね2.4~3.6kWです。51.2V 100Ah LiFePO₄を2台並列にして51.2V 200Ah、約10.24kWhとする構成を想定します。
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STEP 3:家庭の主要電気製品をすべて対象
今回の銘板から、エアコン2台を各1.3kWの上限側で見積もり、井戸ポンプ、冷蔵庫、電子レンジ、TV、扇風機5台、ノートPC4台、LED照明まで同時に使用する厳しい条件では、連続負荷は概算約6.0kWになります。実際にはすべてが常時同時運転するわけではありませんが、ポンプと冷蔵庫のモーター始動余裕を考えると6.5kWインバーターでは余裕が小さくなります。
推奨インバーター:10kW / 48V級 Pure Sine Wave ハイブリッドインバーター(複数MPPT入力推奨)
太陽光パネル:550W級 × 12枚 = 約6.6kWp
蓄電池:51.2V 100Ah LiFePO₄ × 3台並列 = 51.2V 300Ah / 約15.36kWh
対象負荷:井戸ポンプ、冷蔵庫、電子レンジ、TV、エアコン2台、扇風機5台、ノートPC最大4台、LED照明8台
日中はPVを優先し、余剰分でバッテリーを充電します。夜間・停電時はバッテリーから供給します。
STEP2・STEP3では51.2V 100Ahバッテリーを並列接続するため、メーカーが並列運転を正式に認めていること、最大並列台数、BMSの連続放電電流、通信方式を確認する必要があります。10kWインバーターでは48/51.2V側で約200A級のDC電流になる可能性があるため、BMS、母線、ヒューズ、ブレーカー、ケーブルサイズの設計が重要です。
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概算見積もり(機器本体のみ)
| 項目 | 単価の目安 | STEP 1 | STEP 2 | STEP 3 |
| ハイブリッドインバーター | 6.5kW:₱18,000~20,000 STEP3 10kW級:₱35,000~50,000 | 6.5kW × 1 | 同じ6.5kWを継続 | 10kW / 48V級へ変更 |
| 本物の550W級太陽光パネル | ₱5,500~7,000 / 枚 | 4枚:₱22,000~28,000 | 8枚:₱44,000~56,000 | 12枚:₱66,000~84,000 |
| 51.2V 100Ah LiFePO₄バッテリー | ₱53,800 / 台 | 1台:₱53,800 5.12kWh | 2台:₱107,600 10.24kWh | 3台:₱161,400 15.36kWh |
| 概算合計 | 約₱93,800~101,800 | 約₱169,600~183,600 | 約₱262,400~295,400 |
※送料、架台、配線、DC/ACブレーカー、ヒューズ、接地工事、施工費は含みません。
現在の家庭全体の電気代は月約₱8,500です。STEP1で電気代を約30~40%削減できた場合、月間節約額は約₱2,550~3,400となり、機器本体価格だけの単純回収期間は約28~40か月、STEP2で約70~80%削減できた場合は約25~31か月が目安です。
実際の回収期間は日射量、エアコン使用時間、昼夜の消費割合、バッテリー充放電損失、雨天、電気料金単価などで変わります。
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STEP 3と発電機の比較
STEP3の厳しい同時負荷は約6.0kWです。井戸ポンプや冷蔵庫のモーター始動余裕を考えると、比較対象となる発電機は8~10kVA級・単相220/230Vが適当です。
発電機は太陽光STEP3より初期費用を抑えやすい一方、運転中は燃料を継続的に消費し、騒音、排気、定期保守が必要です。太陽光STEP3は初期費用が高いものの、日常の電気料金削減と停電時バックアップを同時に狙う構成です。
8~10kVA級発電機の実売価格は、燃料方式、ブランド、オープン型 / 防音型で大きく異なるため、購入時に再確認します。無線運用では発電機またはインバーター由来のRFIも実機確認が必要です。
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太陽光パネル接続例
LONGi Hi-MO 6 550W(Vmp 42.95V、Imp 12.82A、Voc 51.40V)を基準にすると、STEP1の4枚直列(4S)はVmp約171.8V、Voc約205.6V、約2.2kWpです。
STEP2の8枚を4S2Pとすると、Vmp約171.8V、動作電流約25.64A、約4.4kWpになります。
ただし、2並列時のIscは約27.48Aとなるため、6.5kWインバーターの「最大PV入力電流27A」がImp制限なのか、短絡電流Iscにも適用されるのかを確認する必要があります。
STEP3の12枚・6.6kWpでは、10kW級インバーターのMPPT入力数と電流定格に合わせてストリングを再設計します。
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最大の懸念事項:HFへのRFIノイズ
アマチュア無線局として最大の懸念は、MPPTやインバーターのスイッチングノイズがPV配線へ乗り、長いDCケーブルや太陽光パネル周辺構造からHF帯へ放射されることです。
・PV入力にDCアイソレーター / ブレーカーを設け、HF運用時に完全切断できるようにする
・バッテリー入力にもDCブレーカーを設ける
・インバーターを完全OFFできる構成にする
・PVの+/-配線をできるだけ密着させ、不要なループを作らない
・PV配線とHFアンテナ・同軸ケーブルをできるだけ離す
・必要に応じてフェライトコアによるコモンモード対策を行う
・まずSTEP1でHFノイズを実測し、問題がないことを確認してからSTEP2 / STEP3へ拡張する
RFIの実態は仕様書だけでは判断できません。PV接続 / 切断、インバーターON / OFFを比較し、実際のHF受信機でノイズフロアを測定する必要があります。
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用語説明
PV / Photovoltaic:太陽光発電。
kWp:太陽光パネルの定格出力合計。例:550W × 12枚 = 6.6kWp。
MPPT:Maximum Power Point Tracking(最大電力点追従)。
Vmp:最大出力時の動作電圧。
Imp:最大出力時の動作電流。
Voc:開放電圧。直列接続では加算されます。
Isc:短絡電流。
4S2P / 2P / 3P:Sは直列、Pは並列。
LiFePO₄:リン酸鉄リチウムイオン電池。
BMS:Battery Management System。バッテリーの保護・監視回路。
Ah:アンペアアワー。バッテリー容量の単位。
kWh:電力量・蓄電量。
Pure Sine Wave:商用電源に近い正弦波AC。
Hybrid Inverter:PV、バッテリー、商用電源などを管理するインバーター。
DC Isolator:PVとインバーター間の高電圧DCを切り離す開閉器。
RFI:Radio Frequency Interference(無線周波数妨害)。
Surge / 始動電流:モーター起動時に一時的に大きな電流が必要になる現象。
kVA:皮相電力の単位。発電機容量でよく使われます。
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注意
本ページの消費電力、価格、パネル電気特性は計画用の概算です。STEP3の10kWインバーター、6.6kWp PV、15.36kWhバッテリーも計画値です。購入・施工前に、実際の10kWインバーターのMPPT電圧・電流・入力数、パネルのVoc / Vmp / Imp / Isc、バッテリーBMS仕様、2台のエアコン銘板、配線サイズ、保護機器、接地、現地の電気設備要件を確認してください。
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インバーターの機能とSTEP 1での運用
- バッテリーを接続しなくても直接使用可能
- 太陽光発電を優先使用し、不足分を商用電源(Grid)が補う
- 無負荷消費電力:30~60 W
- BMS通信対応。通信プロトコルの画像は後ほど追加予定です。
- 51.2 V構成に対応
- ここは5と同じ回答が重複していますが、保証期間は5年間です。
特に①と②は、私たちがSTEP 1で考えていた運用に非常に都合がいいです。最初から高価な51.2 V LiFePO₄バッテリーを購入しなくても、
PV → インバーター → 家庭負荷
+
不足分 ← 商用電源
という使い方から始められます。後からバッテリーを追加できます。
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25.6Vバッテリーと51.2Vバッテリーの違い
25.6V 100Ah LiFePO₄バッテリーを48V系インバーターで使用する場合は、
2台を直列接続して51.2V 100Ah(約5.12kWh)にする必要があります。
一方、51.2V 100Ah LiFePO₄バッテリーは最初から48V系用として構成されているため、
STEP1では1台だけで約5.12kWhを確保できます。
そのため今回の計画では25.6Vバッテリーの直列構成をやめ、
51.2V 100AhをSTEP1で1台、STEP2で2台並列、STEP3で3台並列とする構成に変更しました。
配線が単純になり、独立したBMSを持つバッテリー同士を直列にする必要もなくなります。
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特に候補として分かりやすいのは JinkoSolar Tiger Pro 550W級 と LONGi Hi-MO 5/6 550W級です。
Jinkoの公式資料にもTiger Pro 72HCの530–550Wモデルがあり、
LONGi Hi-MO 6の550Wモデルは 2278 × 1134mm、Vmp 42.95V、Imp 12.82A、Voc 51.40Vです。
このLONGi 550Wを基準にすると、現在考えている構成にも非常によく合います。
STEP1:4枚直列 → 2.2kWp、Vmp 約172V
STEP2:4S2P → 8枚、4.4kWp、Imp 約25.6A
なので、検討中のインバーターの MPPT 60–450V / PV入力27A に対しても計算上かなりきれいな組み合わせです。
なお、550W級は約2.28m × 1.13mもあります。LONGiの公式資料でもこのサイズが確認できます。
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| 2026年9月9日 2026年9月14日 |