| HP 8656Bシグナルジェネレーターを使用してIC-820Hの受信感度を測定 (2026/08/05) |
衛星通信用に使用している無線機は ICOM IC-820H です。
1994年発売で、すでに32年が経過している無線機です。
先日、「IC-820Hの受信感度に問題があるのではないか」という指摘を受けました。
私の送信信号は日本で非常に強力に受信されている一方、日本の局から呼ばれても応答できないことがありました。
また、同じ衛星で日本の局同士が交信している様子は確認できても、その信号が私には聞こえないことがありました。
このことから、UHF受信部の感度が低下している可能性を疑いました。
しかし一方で、自分のダウンリンク信号は条件が良いときには非常に強力に受信できており、
本当に受信感度が低下しているのか確信が持てませんでした。
そこで、HP 8656Bシグナルジェネレーターを使用してIC-820Hの受信感度を測定することにしました。
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そこで、17年前に中古で購入した HP 8656B シグナルジェネレーターを引っ張り出しました。
HP 8656Bは1986年頃に発売されたシンセサイザ方式のRFシグナルジェネレーターで、約40年前の測定器です。
いや~~、重くて大きい!(約15kgあります。)
| 17年間一度も電源を入れていなかったため、 |
| ・電源が入るだろうか? |
| ・電解コンデンサーが劣化していないだろうか? |
| ・異音や異臭はしないだろうか? |
| と少し心配しながら電源を投入しました。 |
しかし、さすがHPです。
LED表示は正常に点灯し、異音・異臭・異常発熱もなく、40年前の測定器とは思えないほど問題なく起動しました。
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まずVHFで受信感度を測定しました
| 145.900MHz IC-820H FMで測定 |
| -120dBm |
S振れず、微かなノイズ |
| -110dBm |
S2 |
| -100dBm |
S7 |
| -90dBm |
S+10 |
| -80dBm |
S+40 |
| -70dBm |
S+60 |
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次にUHFの受信感度測定
| 435.640 MHz IC-820H Receiver Sensitivity Test |
| Signal Generator Output |
FM Mode |
SSB Mode |
| -120 dBm |
S振れず、微かなノイズ |
S振れず、微かなノイズ |
| -110 dBm |
S3 |
S4 |
| -100 dBm |
S8 |
S8 |
| -90 dBm |
S+30 |
S+20 |
| -80 dBm |
S+50 |
S+30 |
| -70 dBm |
S+60(フルスケール) |
S+40 |
| -60 dBm |
- |
S+50 |
| -50dBm |
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S+60(フルスケール) |
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測定の結果、IC-820HのVHF/UHF受信感度に大きな問題は見られませんでした。
同軸ケーブルはLMR400を20m、LMR240を4m使用しており、435MHzでの損失は合計約2dBです。
送信時のSWRも1.2と良好で、同軸ケーブルおよびアンテナ系統に問題はないと考えられます。
残る改善策としては、受信プリアンプの追加が考えられます。
ICOM純正のAG-35を使用できれば理想的ですが、現在では生産終了となっており、中古市場やオークションでも高値で取引されています。
現時点では、プリアンプなしでもRS-44で複数局との交信に成功しており、実用上は十分な性能を得られています。
今後、AG-35などのプリアンプを入手できれば、弱い信号の受信性能がどの程度改善するかも検証してみたいと思います。
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